NZ南島モエラキ海岸の奇妙な丸い岩

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ニュージーランド南島のクライストチャーチにロングステイをしていた時のことである。
一人で東海岸沿いの国道をドライブしていた時に立ち寄ったオマルで街の観光マップをもらった。見ているとMoerakiBoulderという文字が目に留まった。オマルから約40Kmの海岸沿いに奇妙なボールの絵が描かれていた。気になったので40分ほど車を走らせて現場に向かった。モエラキ海岸の高台にある広い駐車場に車を停めて、ビーチを見下ろすと、ほぼ真ん丸の黒い岩が波打ち際にゴロゴロ転がっているではないか。
その大きさは大小あるが遠目には3~5mはありそうだった。その周りに点々と人影が見える。じゃあ、行ってみるかとカメラを片手に急な階段を使ってビーチまで下りた。そこから約400mほど波打ち際を歩いてBoulderに近寄った。

ほぼ真ん丸の黒い巨岩の塊が20個ほど波に洗われながら転がっていた。沖のほうにもある。
説明書きによるとこのボール状の岩は海底に沈殿し、蓄積した動物の化石や魚の骨が海底に沈殿し、海中の鉱物や希土類が波によって均等に付着してボウル型に凝固した。
その期間は約6000万年続き今の大きさまで生成されたそうだ。そして地形変動により、かっては海底に沈んでいた丸い岩が地上に姿を現したものである。ボウル上のものもあれば二つに割れたものなど大小いろいろある。

ロングステイクラブの会報113号の表紙を飾った「Spirit apple Rock」もこの種類の岩であるが、それはここオマルとは違い北島に近い北部の町ネルソンのタスマン湾海岸にあり、ボートでいかないと見ることができない。この投稿のアイキャッチ画像がその姿である。アオラキのものより二回りほど大きい。

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